「仕上がり寸法」とは、印刷物が最終的に仕上がった際の具体的な寸法を指します。印刷物を製作する際には、原稿のデザイン段階で原寸(実際の大きさ)で作成されますが、印刷工程や加工(裁断、折り畳みなど)によって最終的な寸法が決定されます。仕上がり寸法は、印刷物が加工を経て最終的にどのような大きさや形状になるかを示す重要な指標です。
例えば、チラシやパンフレットなどの印刷物では、原稿の原寸がA4サイズでも、印刷や折り畳み後には仕上がりサイズがA5になる場合があります。このように、仕上がり寸法は印刷前の原稿のデザイン段階から正確に把握しておく必要があります。また、特定の加工方法や印刷機の仕様によって仕上がり寸法が異なることも考慮しなければなりません。
印刷業界では、仕上がり寸法を正確に把握し、それに基づいてデザインやレイアウトを調整することが重要です。仕上がり寸法が予想外に変わると、レイアウトが崩れたりテキストや画像が不適切な位置に配置されたりする可能性があります。そのため、印刷物のデザインや製作においては、仕上がり寸法を常に意識し、印刷会社とのコミュニケーションを密に行うことが求められます。