印刷用語集
完全データ入稿(かんぜんでーたにゅうこう)
完全データ入稿(かんぜんデータにゅうこう)とは、印刷物のデータが修正や調整を必要とせず、そのまま印刷工程に移行できる状態で入稿されることを指します。この用語は、特にデジタル印刷やオフセット印刷の現場で重要です。完全データ入稿の条件として、ファイル形式の統一、解像度の適正化、カラープロファイルの設定、フォントの埋め込み、トンボや塗り足しの設定などが求められます。これにより、印刷会社はデータの修正作業を省略し、スムーズに印刷工程を進めることができます。
完全データ入稿は、デザイン段階から印刷の品質を確保するための重要なステップです。不適切なデータ入稿は、印刷結果の色味や解像度に影響を与え、最終的な製品の品質を損なう可能性があります。そのため、デザイナーやクライアントは、入稿前にデータのチェックを徹底し、印刷会社の指定するガイドラインに従うことが重要です。