印刷用語集
デボス(でぼす)
デボス(deboss)は、印刷や製本の技術の一つで、素材の表面に文字や模様を凹ませる加工方法です。対照的に、エンボス(emboss)は表面を浮き上がらせる技法です。デボスは、紙、革、プラスチックなどさまざまな素材に使用され、高級感や独自性を演出するために利用されます。デザインや文字を凹ませることで、触覚的な要素を追加し、視覚的な深みを持たせます。この技術は特に名刺、書籍のカバー、パッケージデザイン、革製品などで広く用いられています。デボス加工を施すには、専用の金型を用いて高圧力で素材を押し込む方法が一般的です。これにより、耐久性のある美しい仕上がりが得られます。デボス加工は、シンプルなデザインでも立体感を生み出し、製品の質感と価値を高める重要な技術です。