印刷用語集
ハーフカット(はーふかっと)
ハーフカットは、印刷やパッケージング業界で使用される技術用語で、素材を完全に切り離さずに部分的に切り込みを入れる方法を指します。この技術は、シールやステッカー、ラベル、箱の折り目などに広く利用されます。
ハーフカットでは、カッターやレーザーを用いて素材の表面層だけを切断し、基材(バックシート)を残します。これにより、切り取られた部分を簡単に剥がすことができます。例えば、ステッカーシートでは、ステッカー自体だけが切り離され、台紙はそのまま残ります。この方法は、ユーザーがステッカーを簡単に取り外せるようにするために非常に有効です。
また、パッケージデザインにおいては、箱の折り目や開封ラインにハーフカットを施すことで、消費者が容易にパッケージを開封できるようにします。これにより、商品の取り出しがスムーズになり、使用者の利便性が向上します。
ハーフカットは、正確なカッティング技術が求められますが、適切に行われれば、製品の機能性やユーザビリティを大幅に向上させることができます。そのため、品質管理が重要であり、専門的な機器と技術が必要とされます。