印刷用語集
菊判(きくばん)
菊判(きくばん)とは、日本の印刷業界で広く使用される紙のサイズ規格の一つです。もともとは菊の花びらの形に由来する名称で、主に書籍や雑誌、パンフレットなどの印刷物に使用されます。菊判の標準サイズは636mm×939mmで、これを半分に折ったものを「菊半裁」、さらにその半分を「菊四裁」と呼びます。これにより、様々な用途に応じて効率的に紙を使用することが可能です。
菊判は、A判やB判と並んで、日本の出版業界での標準的な紙サイズとして広く認知されています。このサイズは、日本の書籍の多くで採用されており、特に文庫本や単行本、専門書などでよく見られます。菊判の使用により、印刷物の製造コストが抑えられ、効率的な生産が可能になります。
また、菊判は取り扱いやすいサイズであり、読者にとっても使いやすい形状です。そのため、日本の出版文化に深く根付いた紙サイズとして、現在でも広く使用されています。