印刷用語集
プレスコート・プレス加工(ぷれすこーと・ぷれすかこう)
プレスコート・プレス加工とは、印刷物の仕上げ工程で用いられる手法で、印刷物の表面に特殊なコーティングや加工を施すことを指します。この工程により、印刷物の外観や耐久性が向上します。
プレスコートは、印刷物の表面に透明なコーティングを施す技術です。これにより、印刷物に光沢やマットな質感を加えたり、摩擦や汚れから保護したりすることができます。一般的なコーティング材料には、紫外線(UV)コーティングや水性コーティングがあり、これらは速乾性で環境に優しい特性を持っています。
プレス加工は、印刷物に物理的な加工を施す工程です。代表的なものに、エンボス加工(浮き出し加工)、デボス加工(凹み加工)、ホットスタンプ(箔押し)が含まれます。エンボス加工では、特定の部分を浮き出させて立体感を出し、デボス加工では逆に凹ませてテクスチャーを追加します。ホットスタンプは、金属箔を熱で転写して金属的な輝きを与える技術です。
これらの技術は、印刷物の視覚的な魅力を高め、触感を追加し、高級感を演出するために利用されます。特に、名刺、招待状、高級パッケージなどでよく使われます。